いい商売はありませんか

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 いま景気のいい商売はありませんか?・・・・・・私たち税理士はよく聞かれます。今では儲かっている業種というのは少なくなりました。同じ業種でも勝ち組みと負け組みとにハッキリ分かれてしまいます。

 インターネット出現前は、特定の者だけが技術や情報を独占し、そこに価値がありました。しかし今では、かつてなら知られていない秘伝のノウハウまでも簡単に入手できてしまう時代になったのですから、情報化時代と言われながら情報の価値は下がった気がします。

 かつては情報入手の早さにも価値がありましたが、みんなが同じ情報をインターネットで入手できるようになった今では、早さの価値も下がりました。情報入手の早さに凌ぎを削るのではなく、情報をどのように利用するのかが大切なのです。

 同じものを見てもとらえ方や感じ方は人それぞれです。その価値に反応するのと、スルーするのとで運命は大きく変わります。

 単純に右に行くのか、左に行くのかを10回選んでも結果は1024通りになります。経営者は無数の選択肢の中から判断と決定を繰り返すのですから結果が大きく違って当たり前です。その選択と決定は経営者の能力そのものです。

 それにしても、本当に価値あるものは、簡単に手にできないものや簡単に真似のできないものではないでしょうか。「やり方」にしても「あり方」にしても、分かっていても出来ないものにこそ価値があるのです。

 つまり、インターネットで拾える情報には価値が乏しくなり、情報に振り回されない生き方ややり方のほうに価値がある時代になったとも言えませんか。