タイタニック


佐々木 康江

 今から100年程前の1912年4月14日深夜、豪華客船タイタニック号が北大西洋上で氷山に接触し沈没しました。映画など様々な所で題材にされているので知らない方は居ないかと思います。犠牲者数は乗員乗客合わせて約1,500人で、当時世界最悪の海難事故でした。

 最近、タイタニックの乗員乗客の生存率について興味深い数字を目にしました。それは女性の生存率が全体に比べ53%も高く、児童の生存率も15%高かったということです。

 この統計について、スイスの経済学者の研究チームは、『ノブレス・オブリージュ(社会的地位の高い者の責任)』あるいはマナーの良さが、救命ボートへ殺到することに何らかの影響を及ぼした可能性があるとの見方を示しました。そして沈みゆく船内においても『女性や子どもを優先』といった社会規範が、氷山衝突からおよそ3時間にわたり維持されていたと結論づけました。

 生きるか死ぬかの状況になったとき、人はどんな行動をとるのでしょうか。それまでの生き様がさらけ出されたりするのでしょうか。命の重さはもちろん比較できません。何を優先するとかいくら考えても答えは出ないでしょう。

 しかしながら、避難よりも紳士道を優先した人びとに心から敬意を表したいと思います。

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